きみの好きなところを数えたら朝になった。



「先輩はお昼食べたんですか?」

「うん。始まって5分で。急に先生に呼び出されたから」

「はは、先輩が早食いしてるところなんて想像できない」


……さすが、せっちゃん。私と違って社交的だし男友達も多いから先輩との会話もスムーズだ。せっちゃんがいることに安心して私はメロンパンの続きを食べ始めた。


「それにしてもこの教室懐かしいな」

「あれ、先輩って去年3組だったんですか?」

「うん、そう」

普段接点のないせっちゃんと先輩があまりに普通に話してるから私はそれを聞きながら視線は窓の外へ。

だけどすぐに後悔した。中庭ではまた西崎がバカ騒ぎをしていたからだ。


なにやらバドミントンで盛り上がっていて、恥ずかしい必殺技のような名前を叫びながら遊んでいる。

……小学生みたい。いや、今どきの小学生のほうがもっと大人びてる気がする。

そんな冷ややかな視線を送ってる中、西崎たちの輪にそぐわない可愛らしい声が響いてきた。


「柊也せんぱーい~!」

それは紛れもない西崎の名前。