きみの好きなところを数えたら朝になった。



そしてその日の昼休み。せっちゃんとお昼ご飯を食べながら教室で談笑していると急に廊下のほうが騒がしくなった。

「なんだろうね?」と言いながら私も目線を声がするほうに向けてみると、そこから一際背の高い男子がひょっこりと顔を出した。


「澪ちゃん」

「せ、先輩……!?」

ゴクリとメロンパンを詰まらせながら、それを一気にお茶で流し込んだ。須藤先輩はそのまま3組の教室に入ってきて私たちのほうに歩いてくる。

先輩がうちのクラスにいるのはなんだかヘンな感じで、やっぱりクラスメイトの男子たちとは違う。しかもそのオーラは芸能人のようにキラキラしていて、女子が騒ぐのもムリはない。


「どど、どうしたんですか?」

先輩との会話は慣れてるはずなのに不意討ちすぎて、ちょっと上手く喋れない。


「たまたま2年の階に用事があって」

そう言うと先輩は私の隣の椅子を引いて自然とそこに座る。周りの女子たちの眼差しがちょっと痛いくらいだけど先輩は気にしない。


「なに食べてたの?」

「え、ああ、パンです!普通の!」

おかしなことを言ったつもりはないのにクスリと笑われて身体が熱い。すると私をフォローするようにせっちゃんが話を繋げてくれた。