きみの好きなところを数えたら朝になった。



なんだか西崎とひとつ屋根のしたで生活するようになって、気持ちはなにも変わってないのに少し近くに感じる。

同じご飯を食べて、同じシャンプーとボディソープを使って、同じ寝癖直しをして学校に行く。

こんなことを言ったら大袈裟かもしれないけど、私たちの身体は同じもので作られてるんじゃないかってぐらい。同じ釜の飯を食えば仲間だ、なんてことわざがあるけど今はその感覚に近いと思う。


「なあ、そういえばお前ん家に住んでること岸田にバレた」

西崎が恐る恐る私の顔を確認した。


岸田くんは西崎と高校からの友達で何故か私たちが幼なじみだったことも知っている人物。

西崎の周りにはバカ騒ぎをする男子しかいないけど、その中でも岸田くんは少しタイプが違う。

なんだかミステリアスでぼんやりしてることが多くて、学校で飼ってるウサギと仲良し。だから別に岸田くんのことはキライじゃない。


「岸田くんならいいよ」

「は?なんだそれ」

「だって岸田くん癒し系だし亀も飼ってるんでしょ?なんか可愛いじゃん」

「あー亀のミドリな。急にミドリが~とか言うから、あいつ普通に周りから彼女持ちだと思われてる」

そうそう。ミドリガメのミドリ。そういうネーミングセンスもけっこうツボだ。