きみの好きなところを数えたら朝になった。



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そして次の日。西崎はまた大きなあくびをしながら学校へ登校中。西崎が来てから卵の減りがやたらと早いし、またトイレは開けっ放しだったし、朝から何回ため息をついてるんだろう。


「なんだよ。また寝癖直し勝手に使ったから怒ってんの?」

風に吹かれるたびにやたらと良い匂いがしてきて、私も同じ匂いだけどなんだか腹が立つ。


「あとアンタさ、私のシャンプーとボディソープも使ってるでしょ」

それは禁止事項に入れてなかったけど、まさか使うと思わないじゃん。まあ、考えてみれば西崎は〝使うヤツ〟だ。遠慮がないというか自由というか。


「お父さんのやつ使ってくれないかな」

「あー、俺シャンプーとリンス一緒になってんのダメなんだよね。なんか髪がたわしみたいにゴワゴワになんの」

いや、どこの女子だよ。

もっと色々突っ込みたかったけど西崎が「シャンプーぐらいいいだろ」とまるで私をケチだと言わんばかりの目で見てくるから口を閉じてしまった。