きみの好きなところを数えたら朝になった。



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そして週末。朝から洗濯物を干して家の掃除をして、観葉植物に水をあげる。

午前中は慌ただしく時間が過ぎていって、やっと一息つけたのがお昼過ぎだった。

暇になると、どうしてもまだ西崎のことを考えてしまう。


そういえば何事もなかったら西崎は今日うちを出ていくことになっていた。居候生活の最後の食卓を囲みながら「もう二度と来ないでね」なんて、嫌みを言うはずだった。

西崎がうちを出て行って、家の中が少し広く感じたのは気のせいじゃない。


相当慌てていたんだろう。大きな荷物はなくなっていたけど、歯ブラシや靴下はまだ家に置きっぱなしになっている。

着払いで郵送でもしてやろうか。

そんなことを考えられるようになった私は少し成長できているだろうか。

でも、まだ慣れない。


西崎と話さなくなって、学校でも避けるようにすれ違う。

そんな日常に毎日少しずつ慣れていくけれど、

この寂しさだけには、まだ慣れないのだ。