きみの好きなところを数えたら朝になった。



先輩と別れて家路へと歩く帰り道。

私はずっと西崎のことばかりを考えていた。こんなにも西崎に対しての想いが深かったなんて自分でもビックリ。

西崎は私のことをどう思ってるんだろう。
西崎はあの時、どう思ったんだろうか。

先輩の言うとおり後悔がないのなら、その結末を私は受け止めなきゃいけない。


「……あら?」

スーパーの前を通りかかった時ちょうど自動ドアが開いて、そこから買い物袋を持ったひとりの女性と目が合った。


「もしかして澪ちゃん……?」

一瞬戸惑ったけれど、その見覚えのある顔にハッとする。


「お、おばさん?」

「澪ちゃんよね?久しぶりね!元気?随分あか抜けて美人さんになっちゃって!私は買い物して帰るところなのよ。久しぶりにこのスーパーに立ち寄ってね」

この明るくて、一気に聞きたいことや言いたいことをまとめて言う感じ。

そう、この人は西崎のお母さんだ。

西崎の家に行かなくなっておばさんとも会うことがなくなったけど、全然変わってなくてホッとした。