きみの好きなところを数えたら朝になった。



西崎の本音に私は黙って耳を傾けていた。


「ふたりでいるときは本当に楽しいし甘えてきたり引っ付いてきたり、こんなことをするのは俺だけになんじゃないかなって錯覚してた」

きっと西崎も黙って受け入れていたわけじゃない。きっといつかは自分だけを見てくれると淡い期待をしながら過ごしていたのかもしれない。


「アイツは俺の前で他の男の話はしないし、よそ見して連絡を取ったりもしない。ふたりでいるときは本当に俺だけを見てくれたんだ」

「………」

「でもそれって他のヤツにもやってるんだよな。だから桃香との関係を切れずに許しちゃうんだと思う」


西崎がため息をつきながらうつ向いた。
そして……。


「これってただの恋愛ごっこなのかな。他に男がいるのにそれでもいいって言ってる俺はアイツのことを本気で好きじゃないのかな」

「………」

「なあ、雨宮はどう思う?」