きみの好きなところを数えたら朝になった。



今まで曖昧だったのに『彼女がほしいなら、私なんてどう?』と言ったあの瞬間から不確かだったものが確信へと変わってしまった。

もしあのとき、あんな会話をせずに『お互い彼氏彼女ができるといいね!』と明るく言えていたら、私は自分の気持ちに気づくことはなく今でも西崎と幼なじみをやれていただろうか。


「うーん、ムカつくっていうより寂しかった」

「え?」

「だって当たり前みたいに一緒にいたヤツが急に離れていくんだぜ?寂しいだろ、普通に」

まさか西崎がそんな風に思ってたなんて知らなかった。


「だからこうしてまた話せるようになって俺的にはホッとしてる。なんていうか雨宮とあのまま他人みたいになっていくことだけはイヤだったんだよ」

西崎が照れくさそうに不自然に顔を掻く。


たしかに私たちは話せるようになった。

でもあの頃のようにただの幼なじみに戻れたかと聞かれたらそうじゃない。

西崎に対するこの気持ちがある限り同じだ。

近ければ近いほど苦しくなって耐えられなくなって、それでまた私は西崎から離れる選択をする。

ずっとずっとその繰り返し。