きみの好きなところを数えたら朝になった。



「ねえ、あれってどういうことだと思う?」

学校に着いてからも私の頭は昨日のことばかり。きっと私はひとりで考えるのはムリだからせっちゃんと一緒に目撃したことが唯一の救いだ。


「デートじゃないの?」

「え?西崎がいるのに?男友達とデートしてたってこと?」

自分でなにを言ってるか分からなくなってきた。私よりも冷静なせっちゃんが「うーん」と考えてぽつり。


「男友達じゃないかもよ。彼氏とか」

「か、彼氏!?だって桃香ちゃんには西崎が……」

「でも親密そうに見えたじゃん。男友達と普通あそこまでくっついて歩かないでしょ」

……た、たしかに。

私に恋愛経験がないから想像でしか語れないけど、つまり桃香ちゃんには西崎以外にも付き合ってる人がいるってこと?

……いやいや、そんな昼ドラみたいなドロドロした展開があるはずない。私が苦い顔をしながら頭を抱えていると、せっちゃんが私のスマホを指さす。


「この話も大事だけど、まずは澪もちゃんと整理しないとね」

それは須藤先輩からお昼ご飯を一緒に食べようという誘いだった。