「ねえリロイ…あのね、ちょっとお腹痛くて…動けないかも」
「えっ!?ラス、大丈夫なの!?すぐ医者を!」
「コーに診てもらったから大丈夫。ちょっと疲れてるだけだって」
魔王は超がつく過保護だがリロイもなかなかのものだ。
未だ騎士道精神は抜けず、またラスがあまり病を患ったことがないため本気で焦ってベッドに腰掛けているラスの足元に跪いていた。
「そう…それで魔王はどこに?」
「疲れに効く薬草を探しに行ってくれてるからもう戻って来ると思うよ」
顔色は良いが、ラスはほとんど嘘をついたことがない。
それを疑いもしないリロイは、ラスの大好きな碧い瞳を和らげて笑うと、手を握ってにこっと笑った。
「そっか、じゃあ出発は一日伸ばそう。事情を話して来るからラスは寝てて」
部屋を出て行ったリロイに後ろめたさは感じたが、王子様と人魚をくっつけたいと思っているラスとしてはコハクの協力はなくてはならない。
ただちょっと心配ではあるがーー
「あ、あの…ラス様…お加減はいかがですか?」
ベッドをごろごろしていると、エマがひょこっと顔を出した。
いつもの癖でドアを少し開けていたので返事をしたラスは手招きして人魚のライバルをじっと見た。
「ごめんね、ご厄介になります」
「いいえそんな…私はここの者ではないので」
「じゃあどうして出入りしてるの?王子様に会いたいから?」
エマの顔が真っ赤になる。
純粋な質問にエマはもじもじしつつ頷いた。
「そうですね…好きなんです」
「ふうん…王子様はどう思ってるの?」
「分かりません…最近心ここにあらずで…」
ピンときた。
王子様は人魚のことをーー
エマには悪いがコハクがきっと良い風にしてくれる。
足止めの役を担っているラスは適度に痛そうな顔をしつつ近づいてくる複数の足音の主たちに嘘を突き通した。
「えっ!?ラス、大丈夫なの!?すぐ医者を!」
「コーに診てもらったから大丈夫。ちょっと疲れてるだけだって」
魔王は超がつく過保護だがリロイもなかなかのものだ。
未だ騎士道精神は抜けず、またラスがあまり病を患ったことがないため本気で焦ってベッドに腰掛けているラスの足元に跪いていた。
「そう…それで魔王はどこに?」
「疲れに効く薬草を探しに行ってくれてるからもう戻って来ると思うよ」
顔色は良いが、ラスはほとんど嘘をついたことがない。
それを疑いもしないリロイは、ラスの大好きな碧い瞳を和らげて笑うと、手を握ってにこっと笑った。
「そっか、じゃあ出発は一日伸ばそう。事情を話して来るからラスは寝てて」
部屋を出て行ったリロイに後ろめたさは感じたが、王子様と人魚をくっつけたいと思っているラスとしてはコハクの協力はなくてはならない。
ただちょっと心配ではあるがーー
「あ、あの…ラス様…お加減はいかがですか?」
ベッドをごろごろしていると、エマがひょこっと顔を出した。
いつもの癖でドアを少し開けていたので返事をしたラスは手招きして人魚のライバルをじっと見た。
「ごめんね、ご厄介になります」
「いいえそんな…私はここの者ではないので」
「じゃあどうして出入りしてるの?王子様に会いたいから?」
エマの顔が真っ赤になる。
純粋な質問にエマはもじもじしつつ頷いた。
「そうですね…好きなんです」
「ふうん…王子様はどう思ってるの?」
「分かりません…最近心ここにあらずで…」
ピンときた。
王子様は人魚のことをーー
エマには悪いがコハクがきっと良い風にしてくれる。
足止めの役を担っているラスは適度に痛そうな顔をしつつ近づいてくる複数の足音の主たちに嘘を突き通した。

