あたしも欲しくなるものだろうか?
あたしはさっき陸人からもらったキャンディーを口の中で転がしながら、彼らに近づいて行った。
半ば無理やり押しのけて話題の中心へと向かう。
するとそこには運動靴の雑誌を広げた畑弘樹(ハタケ ヒロキ)の姿があった。
「なにこれ」
そう言って雑誌を指さすと、弘樹が「有名メーカーの新作だよ。大人気で品薄なんだ」と、答えてくれた。
「ふーん……」
運動靴に興味はなかった。
そんなの体育用のが一足あれば十分だ。
一気に興味を失いかけたが、雑誌に載っている金額を見て目を見開いた。
それは20万円もする高級品だったのだ。
あたしたち高校生にはとても手がでそうにない。
あたしはさっき陸人からもらったキャンディーを口の中で転がしながら、彼らに近づいて行った。
半ば無理やり押しのけて話題の中心へと向かう。
するとそこには運動靴の雑誌を広げた畑弘樹(ハタケ ヒロキ)の姿があった。
「なにこれ」
そう言って雑誌を指さすと、弘樹が「有名メーカーの新作だよ。大人気で品薄なんだ」と、答えてくれた。
「ふーん……」
運動靴に興味はなかった。
そんなの体育用のが一足あれば十分だ。
一気に興味を失いかけたが、雑誌に載っている金額を見て目を見開いた。
それは20万円もする高級品だったのだ。
あたしたち高校生にはとても手がでそうにない。