ふわり、恋が舞う

先輩が私に何か言おうとすると、


『まもなく、〇△駅...〇△駅...』


アナウンスが流れる。



翔太先輩が降りる駅だ。


電車のスピードがゆっくりと落ちていく。


もうすぐ、着いてしまう。



「俺、降りる駅だわ。」


頭を掻いて、気まずそうな顔をする翔太先輩。



私は涙をシャツの袖で拭う。



今日まで、ずっとずっと好きだった。


先輩だけを、見てきた。


近づきたくて、仲良くなりたくて。



先輩のこと、もっと知りたくて。