一生、片想い

「嬉しいけど、ごめんな。」





恂くんからのこの言葉を聞く。





こうして、私の日課は終わる。






後は家に帰って、ご飯やお風呂を済ませて、寝て起きて、また日課を行うだけ。



それだけ。






彼女さんが亡くなって、この場所で恂くんが待つのを見つけてから、思ったこと。






『悲しみを押し殺してる恂くんはきっと誰かがずっと見ていなきゃ、いつか消えちゃう。』






そう感じた。





それから、毎日ここで彼女を待っている恂くんを毎日見守っている。