ある日、恂くんは彼女さんとのデートの待ち合わせ場所に居た。





だけど、約束の時間が何時間過ぎても彼女さんは来ない。






心配になって、恂くんは連絡しようと携帯を取り出した。






その時、丁度彼女さんから電話がかかってきて出ると、電話の相手は静かな声で







『一時間半前に事故に遭って、亡くなった。』







と告げられた。




『誰が?いや、きっと違う。』





そう思いたかった筈だけど、出来なかったと思う。






だって、今まで待っていた彼女の電話から彼女の親の声が聞こえて、『亡くなった』
と告げられた。