妖怪使いの少女の日常

2週間が経った。

長かったような、短かったような。
中途半端な長さだったのを覚えている。

学校から帰ってすぐ、私は琥珀に急かされながら着替え、外に出た。

するとたまたまそこに、秋月さんがいた。

「あら、此処って朝霧さんの家だったのね…」

大きな目をさらに大きくして、秋月さんが言う。

「あ、うん。まあね…。秋月さんは、今帰り?」

「ええ、そうよ」

意外だった。
秋月さんは、帰るときは車だと思っていたから。
もし歩くなら、取り巻きをつけてだと思っていたから。

「朝霧さん。何処かへお出かけ?」

私は琥珀の事をチラッと見る。
ああ、そうだ。秋月さんとか普通の人には琥珀は見えないんだ。

「うん。ちょっと、買い物」

「そう。それじゃあ」

ペコ、と秋月さんはお辞儀をしてから去っていった。
その時、秋月さんの腰まである長い髪に隠れて肩あたりに何かがいるように見えた。