「先輩、甘えるってなんですか?」

「・・・・・・・沙代?悩み事?」




急に実乃里に話しかけられて私は鳳駕から実乃里の方を向いた。



「え?あー、まぁー。」





「そっか。なんかあったらなんでも言ってね?相談、乗るからさ。」




「うん。ありがとう。でも、多分大丈夫だよ。」




「お待たせー。サンドイッチとパンケーキ。どうぞごゆっくり。」




鳳駕がニヤッとドヤ顔をしてきた。




「・・・ん。美味しい。」




「だろっ!?俺が作ったんだから当たり前だわー。」





だからドヤ顔ね。





でも普通に美味しい。




「うん。こっちのサンドイッチも美味しい!!」




実乃里からサンドイッチをもらったけど、やっぱり美味しかった。




「鳳駕君。こっちも注文取ってきてもらっていいかな?あっ、お邪魔しちゃった?」





あのふわふわした先輩が鳳駕の隣に来た。





「いえ、大丈夫です。」




実乃里がそう言うと鳳駕が口を開いた。





「あっ、こっちが妹の実乃里でこっちが幼なじみの沙代。」





「はじめまして、くるみです。へー、妹だったんだ。それに幼なじみ?」





ニコニコしながら話すくるみ先輩。




「まーな。沙代も妹みたいなもんだし。」





「そっか。仲いいんだね。」





「まぁな。あっ、じゃあ俺行ってくるわ。後食べ終わったら言えよ。」




鳳駕がそれだけ言ってくるみ先輩と行ってしまった。