「先輩、甘えるってなんですか?」

鳳駕の目は本当に落ち込んでいて、私はそんな鳳駕を見ていられなかった。




「もう、終わったことじゃん!!鳳駕らしくないから!!いつも通りに戻ってよ!!それに私はそこまで弱くないし。ビンタされたくらいでなんだって言うの?死ぬわけじゃないのに。」





「沙代・・・・・・。でも、お前のことを傷つけたことには変わりないし。」





「だーかーらー!私がいいって言ってるんだから良いんだよ!!・・・・・じゃあ、これから守って。次からこんなことないように。私が本当に困った時に助けてくれるのでチャラってことでいいでしょ?」




「・・・・・分かったよ。はぁー、本当に沙代は無理ばっかりする。」





「してないよ。」




「俺からしたらしてるの。ほら、いいから冷やせ。」




ピタッと氷を押し付けてくる。




冷たくてあんまり付けたくないんだけどなー。




「後、あいつにはちゃんと言っておくから。こんなことにはもうしないし、俺だってあいつに関わりたくないし。」





「うん。そっか。」




私達が話していると、慌ただしくドアが開いた。




「沙代っ!ご飯作ってーー!死にそう!!」




はぁー、実乃里ってば。




「分かったー。今行くよー。」