千裕が満面の笑みで笑う。




この笑顔を見ると、嫌なことがあっても絶対にここで折れちゃダメだって思う。




何があっても、千裕と公のことを一番に考えなくちゃ。




大事な姉弟なんだから。




千裕とカレーを作って、公と3人で食べた。




お母さんもお父さんも遅いから今日は3人。




その後はお風呂に入れて、布団を敷いて、お風呂に入って、二人を寝せて。




いつも通りのルーティン。




やっと終わったと部屋に戻って勉強を再開する。




すると、玄関の扉が開く音がして私は一度リビングに降りる。




「お母さん?カレー鍋に、」




「はぁ!?今日も帰れないの?いつもいつもそんなに遅くまで何してるの!?」




電話の相手はきっとお父さん。




あぁ、また帰り遅いんだ。




女でもいるのかな。




それとも、パチンコでも行ってるのかな。