「・・・・・・・そう。私だっていつでも離婚したいわ。出来るのなら今すぐにでも。」




この一言で喧嘩は終わる。




リビングのドアの前で聞いていた私は静かに自分の部屋に戻った。




私の部屋にはバルコニーが小さいけどある。




そこに立っていつも星を見る。




私が好きな時間だ。




何も考えなくていいんだ。




さっきのことも、嫌なことも、汚い大人の会話も。




ただ1人、綺麗な星空を見ているだけ。




私は星が大好きだ。




どの星も汚れていなくて、綺麗に輝くから。




私の両親は、汚い大人のいい例だと思う。




だからこそ私はこの家でただ1人、妹と弟を助けなきゃいけない。




そう心に誓う。




高校生になっても変わらない誓い。




そんな私を、いつも星が見ている。