布団をかけられたら、だんだんぽかぽかしてきて、意識が遠のく。




でも、まだ寝ちゃダメ。




鳳駕に言いたいことがあるの。




睡魔が襲って来るけど、私はなんとかして鳳駕に言いたかった。




「・・・・・・・鳳駕。」





「ん?どうした?」





もし、これを言っちゃったら2度と幼なじみには戻れないかもしれない。





今までみたく仲良く笑えないかもしれない。




でも、私は、




鳳駕と幼なじみの関係でいたくない。




優しい鳳駕も、ちゃんと怒ってくれる鳳駕も、私のことを心配してくれる鳳駕も。




全部、全部。





私だけが知っていたいと思うから。




鳳駕の笑顔を全部独り占めしたいから。





「鳳駕・・・・・・・・好きだよ。」




「・・・・・・・・・・え?」





「幼なじみじゃなく、鳳駕が好き。」





それだけ言うと、私は深い眠りに入った。





鳳駕の表情は見れなかったけど、どんな顔してたかな?




でも、今は凄く眠くて、久しぶりに誰かの温もりを感じれた気がした。