実乃里の元へ戻る途中に実乃里へのプレゼントを買った。




イニシャルの入ったポーチと可愛いハンカチ。




二人分のプレゼントを買い終わって、実乃里に連絡する。




待ち合わせにしたカフェで実乃里と合流した。




「いいの見つかった?」




「うん。」




「そっか。じゃあ、ここでお茶して家に帰ろっか。」





「うん。後ケーキ買って行かなきゃね?」





「そうだった!!あぁー、親友と過ごすクリスマスもいいねー。」




「毎年そうだけどねー。」




くだらない話をしながら、なぜか実乃里の愚痴を聞かされて。




クリスマスっ言ってもいつもと何も変わらない会話になってしまった。




実乃里と話してるだけで楽しいからいいんだけどね。




「じゃあ、そろそろケーキ買いに行く?」




「そうだねー。」




会計を済ませて、ケーキ屋さんに寄って、DVDを借りに行って、大きな荷物と共に帰宅。





本当なら3時頃に帰ってくるはずだったけど、実乃里が寄り道したりして結局5時になってしまった。




「ただいまー。」




「ただいまー。」





実乃里の後に続いて言う。





「おかえりー。」





と、女の人の声。





「あれ?お母さん?仕事じゃないの?」




実乃里のお母さんがリビングで出かける準備をしていた。




「あらー、沙代ちゃん久しぶりね!!」




「お久しぶりです。」





「ねぇ、実乃里の話聞いてる!?」