「実乃里は冬休みどうするの?」




「んー。特に決まってない。今年も一緒に過ごすことになりそうねー、沙代ちゃん。」




「そうねー。実乃里ちゃん。」




彼氏もいない私達は結局2人でクリスマスを過ごすことにした。




「お前ら本当に悲しくなってくるなー。」




「そう言うお兄ちゃんは何か予定あるの?クリスマス。」




「・・・・・・まぁ、一応。」




え?




「マジでっ!?えっ、ちょっ、どういうこと!?だって、」




「あー!だから何でもないっ。俺先に行くな!!」




実乃里の声を遮ると先に学校に行ってしまった鳳駕。





実乃里は1人ブツブツと言っている。




でも、




鳳駕予定あるんだ。





誰かな?




好きな人かな?




「沙代?ねぇ、聞いてる?」




「えっ?なに?」




「だーかーらー、お兄ちゃん、誰かとデートかもよ?その、いいの?」