「麗美、早く支度しろ。」



『え?あ、うん』



それだけ言って私の返事も待たずに急いで部屋から出て行ってしまった速斗



なんかあるのかな?



不思議に思ったけど速斗、焦ってたみたいだから私もなるべく早く支度を終わらせた



『速斗ー?』



リビングに既にいた速斗に声をかける



「よし、行くぞ」



『あ、うん』



車に乗り込んで



『なんでそんなに慌ててるの?』



疑問を速斗にぶつける



「今日、転校生がくるんだよ…。で、俺が朝いなかったから全部弥生がいろいろやらなくちゃいけなくなって…」