俺の話を聞き終えると、皆、一斉に溜息を吐く。 「なーんか…江波らしいね」 「そういう江波、俺は好きだぜ。うん」 順に皆が立ち上がり、言う。 そろそろ午後の教習が始まりそうだ。 さあ、ひとっ走り行くとしよう。 未だに空は、憎たらしい程、青かった。