──彼の笑った顔が好きだ。 ──彼のあの子と話している時の表情が好きだ。 ──彼の優しいその言動と声が好きだ。 ──彼が…… すきだ。 でもそれを伝えてしまったら、また彼は離れていくかな。 いや、きっと彼は優しいから次は離れていかないだろう。 私が孤独を何よりも恐れているのを知っているから。 私は彼とあの子が笑い合っているのが一番好きだったから、この気持ちはしまっておくことにするよ。