愛すべき、藤井。



イケメンは何を言っても許されそうで怖い。何をさせても様になるし。きっとじゃがいもを食べるくらいじゃイケメンは幸せを感じないんだろうな。
 

それに比べて藤井ときたら……って。
 
ダメダメ。
 
藤井離れするんでしょ、夏乃!!


せっかく藤井から離れられるかもしれないチャンスが到来したんだから、この際、少しでも藤井のことを考える時間は減らさなくちゃ。
 

藤井のことは考えない……藤井のことは考えない……藤井のことは、ってこれじゃ常に頭の中に藤井がいて逆効果じゃんか。
 
くっそ~、しぶといやつめ。
 
 
「あー。そういえば、夏乃が大好きな藤井は元気?」
 
「なにさり気なく名前で呼んでんのよ!それから今は藤井の名前出さないで」
 
「“大好きな藤井”の部分には突っ込まねぇんだ??」
 
「……っ!つ、突っ込む要素ありすぎて突っ込み忘れたの!!」
 
「ふはっ、必死~。藤井が禁句って、もしかして振られたとか?」
 

うるさい。

立花くんって中学の頃はもっとクールなイメージだったのに!!こんなに喋る奴だったわけ?

迷惑すぎる!


無神経さは藤井といい勝負だよ。