と、いうわけで


「希依、お茶」


「はいはい、ちょっと待って」


超世間知らずで超お坊っちゃまの凰成と


「高梨、お手拭き取って」


「はいはい」


普通の高校生の速水と私という、なんだか異色すぎるメンツで今から回転寿司を楽しみます。




「つーか誰」


……まずはここからですね、ハイ。


「速水秀一、普通科2年。サッカー部
中等部一年で高梨と同じクラスになってからずっと同じクラス。
あんたが連れてかなきゃ今年も同じクラスだった」


「へぇ」


「そっちも名乗れよ」


「吉良凰成。
ホテル&リゾート事業の吉良グループ長男
部活はやってねぇけど主要スポーツは一通りできる」


……なんか、空気悪いなぁ
ピリピリしてる。


「……はい、自己紹介も終わったことだし食べよ!
凰成、説明するね?」


「おう」


「速水は勝手に食べてて」


と、とりあえず注文方法やらシステムを凰成に説明。
こうやって教えてあげるのは今までなかったから、なんか新鮮だなぁ…


「こんなもんかな。質問は?」


「とりあえず食いたいのを希依に言えばいいんだろ」


……まぁ、簡単に言えばそうだけどさ
本当にわかったのかよ…