私と結婚してください。




『何名様ですか?』の店員さん質問に、伊織くんと竜司くんが元気よく『7名様です!!』と答えていたから

思わず、凰成と顔を見合わせて笑ってしまった。


子供みたいなんだもん。


「で、どうやって座る?」


でも、問題はここ。
1卓4人だから普通に考えてここは
私・めぐ・速水と他4人に分かれるのが1番だよな

と、私がめぐを連れてさっさと座ろうとしたけど


「お前ら全員まとまって座ったら、俺らはどうすんだよ。
システムも理解してねぇっつーのに」


凰成のこの発言に、私の動きは止まった。


「そ、そうだった……
みんなこういう店のシステムまったくわからないんだもんね…」


いったいどういうところで育ってきたんだよ。本気で気になるわ…
行ったことなくてもさ、なんとなくわからないかな?ねぇ。


「申し訳ありません、希依さん。
私がいながら…」


「う、ううん
頼くんは悪くないし、いつもお世話になりっぱなしだから気にしないでよ!
えーと…」


んじゃ私があっちに座る?
だけど男4人のところに私が入ったら確実に狭い。

……ここは速水あたりを派遣させるか…


「じゃあはや「私が向こう行こっか?」


・・・へ?


「それで私が教えれば早いじゃん?」


「え、え!?でもめぐとは話したいことが…」


「まぁそれは私もそうだけどさ!
速水も希依と色々話したいみたいだし?」


「…え?」


「はっ!?ちょ、西島…っ」


「それにほら、私と希依はこの先も話す機会って作れるだろうけど速水はそうでもないかもしれないしさ!
たまには速水の話も聞いてやんなよ!」


……なんだそれ。
速水の話聞いてどうすんだよ、私は。


「でもさすがに男4人のところに入る度胸はないから誰か向こうに…」


「俺が向こう行くわ」


めぐの言葉に、凰成がすぐさまこっちのテーブルに座った。
まぁ私的にも凰成かなって思ってたけどね。

伊織くんには頼くんがいるし、竜司くんはよくわかんないから凰成なしでは絶対話せない。


「さっさと座れよ」


「あぁ、うん
速水も座んなよ」