私と結婚してください。




とはいえ、それから凰成も普通に会話をしてくれて、ちょいちょい笑い合っちゃう時間もあったりで


「そういや希依、今日数学また宿題になったろ
今日は英語もあんのに」


「うわっ、そうだった…
今日も17時だよね…」


「仕方ねぇから、帰ったら教えてやるよ」


「えっ…、本当!?」


「姫と主人は連帯責任だからな」


「やったね!ありがとう!」


「だから、今日はなるべく早く帰るぞ」


こんな風に凰成も優しくて、優しく笑いかけてくれて
今の私には凰成が必要になってて、凰成も私を必要に思ってくれてるなら

……悪くないかもね、こんな関係も。


「よし、じゃあ今日は頑張んないと。」


「つーかさ、希依には得意科目とかってねーの?」


「体育と音楽」


「……あっそ」


あ、なんかちょっと呆れたね。
呆れてたよね!!

もう、なんだよー。逃げ足はめっちゃ速いんだからな。


「あ、この店?」


「ん?あ、そうだよ
私とめぐの好きなとこ~」


集団の先頭のめぐと竜司くんはもう入ってて
それに続いて伊織くんたち、私たちも店の中へと吸い込まれていく。


「へぇ…」


「すっげー!本当に回ってる!!」


物珍しそうに見つめる凰成と、初めて見る回転寿司に興奮気味の竜司くん。
伊織くんはもう目を輝かせていて、頼くんもかなり物珍しそうに眺めていた。