━━普通科の校舎を通り抜ければもうすぐそこ。
すぐそこが校門だ。
「めぐ~!」
「あっ!……え!?
え、希依?どうしたの、そんなおしゃれして!」
「あぁ、この人見た目にかなりうるさいから」
はは、と苦笑いをしていると
「指差すんじゃねぇ」
「いっ…!」
凰成に人差し指を折られるところだった。
「指差すなって教わんねぇのかよ
教養がねぇな」
「そのくらい知ってるわ!」
「知っていながらやってんのかよ
レベル低いやつ」
……くっそぉ~!!なんでまたこんな腹立つ態度してんだ!!
さっきまでちょっとは優しかったのに!!
「でもお前もおしゃれすると本当椎依ちゃんみたいだな」
「……っていうか、めぐ速水しか誘わなかったの?」
「おま…俺じゃ不満なのかよ!!」
「別にそういう訳じゃないけどさ」
普通科の校門にはめぐと速水しかいなかった。
まさかの速水。別にいいんだけどさ
昨日も会ったわ。
「椎依もこれたらよかったのに」
「ほんとだよ」
「速水の意見は聞いてない」
「…ほんとムカつくよな!!」
「うわ、速水に言われた
もうこの世の終わりかもしれない」
「お前だけ終わってろよ
そしたら世界も平和になる」
「うっざ」


