……でも、初めてのクラスで不安だったけど
というか、ぶっちゃけ私の場違い感が凄まじいけど
凰成がずっと隣にいてくれて
竜司くんがずっとお喋りをしてくれて
伊織くんはずっと元気で
頼くんが色々教えてくれるから
ま、予想してたよりは楽しそう。
「……ところで先生遅くない?」
8時15分。8時半から授業なのに、先生はまだ来ない。
「あぁ、神楽には朝のHRがないから。」
「え、そうなの?なんで?」
「連絡事項はすべて、姫のお前らのタブレットに入ってくる。
それを朝のうちに俺に報告すんのがお前の仕事。」
「えぇ!早く言ってよ!
え、頼くん…どこで見る?」
「連絡事項は自動的に画面に表示されるようになっていますので、今日はとくにないようです。
確認するまで表示されたままになるので、見逃すことはないですよ。」
「そっかぁ、よかった」
便利なタブレットだな。
これも神楽のために作ったってことか……
「…ん?待てよ?
なら私たちって本当に早すぎじゃない?」
「そうだな」
「いつもの凰成ならそろそろやっと来るもんね」
「……じゃあなんでこんな早く来たんだ…」
「遅刻するよりいいだろ」
……そうだけど。そうだけどさ!!
ならもう少し朝ゆっくりでもいいんじゃないか…?
伊織くんと頼くんくらいの時間でいいんじゃん…


