「ん。」
ちょっと20世紀間ある竜司くんに苦笑いしてると頭になにかコツン、と当たって見てみれば
「あ、ありがと」
ちゃーんと、凰成がロックを解除してくれていた。
「んー、誰呼ぼう。」
ま、やっぱここはとりあえず椎依かな。
……この時間ならまだ大丈夫だよね。
『高梨椎依』
その名前をタッチし、私は椎依に電話を掛けた。
『もしもーし』
「あ、椎依おはよ!」
『おはよ。なに、どうしたの?』
「ねぇ、今日の放課後暇なら外でごはん食べないー?
回転寿司行くの」
『あー、今日は彼氏と約束あるんだ。
ごめんね』
・・・ちーん。
そ、そうだよな…椎依は今彼氏でいっぱいいっぱいだった…
「ううん、いいよー
仕方ない、また誘うよ。」
『うん、次は行こうね。
それよりそっちはどう?楽しい?』
「うーん…そっちのが楽しいけどまぁ慣れてくしかないね」
『はは、そっか。
じゃあ頑張んなよ~』
椎依はそういって『またね』とかなく普通にぶちっと切った。
ま、さすが私の家族って感じだよ。
えーと、じゃあ次はめぐ…
『もしもし?どうしたの朝から』
「あ、めぐ!おはよ!
あのね、今日の放課後暇?」
『え、うん
まぁ暇だけど…なに?』
「やったね!
今日ね、あの二人と回転寿司行くんだー
めぐも一緒にいかない?」
『え!?え、あの二人って吉良凰成と神崎竜司!?』
「うん。
もしかしたらあと二人も増えるかもだけど。」
『行く!行くよ!』
「じゃあめぐも適当に誘ってきてよ!
放課後、そっちの校門前で待ち合わせね!」
『了解!』
めぐもまたそういって『またね』とかなくぶちっと切った。
……さすが、私の友達だけあるわ。


