私と結婚してください。




「そういえばさ、竜司くんは姫がいないけどご飯とかは自分で頼んでるの?」


「俺?俺のは頼がついでにやってくれてるよ~
希依ちゃんが来るまでは凰成んのも頼がやってたしね!」


……頼くん優しすぎ。えら。
生粋の執事タイプだよなぁ、頼くんって。


「ところで希依ちゃん!
今日の放課後ってなにしてんの?」


「え、私?わかんないけど…宿題が出たらきっとそれだけで夜になるんだろうなぁって感じかな…

……凰成が教えてくれるわけもないだろうし」


「なんで主人の俺が姫のお前に教えてやんねーといけねぇんだよ。逆だろ、普通」


「普通科から引っ張ってきたのはあんたなんだから責任とりなさいよ」


「まぁまぁ!痴話喧嘩はあとでやるにしてさ」


痴話喧嘩?ナンダソレ
そんなかわいいもんじゃないぞ。


「今日、お寿司いかない!?」


「お寿司?…って、もしかして回転寿司?」


「そうそれ!昨日行けなかったじゃん!」


「まぁ私はいいけど…凰成は?」


「逆に俺がいかなかったらお前金どうすんだよ」


……いや、それくらい自分で出せますけど。
ねぇ。値段わかってます?100円+税だからね!!


「じゃあ決まり~!」


……っていうか昨日は映画館にいきたいとか言っていなかったか?
それは休みの日にでも行くか…


「……あ、じゃあ私の友達も誘っていい!?」


「はぁ?」


「いいよ!みんなで行こ!」


やったね!
凰成は完全に嫌な顔してるけど竜司くんはルンルンだ。

お前もすこしは竜司くんの優しさを見習え。