「理数科の一般クラスもこのくらい静かだった?」


「理数科はピリついてたな。
ピリピリ加減ならここよりも上かもしれない。

みんな、神楽入りを目指してたから。」


「へぇ、みんなそんなにここに憧れてたんだ?」


「みたいだな。
ただ今年のメンツを見る限り、学力よりも資産額って感じだな。
世間知らずばっか」


……それをあなたが言うのね?
あなたも桁外れな世間知らずですけど…


「…まぁ、そのためのパートナー制度だもんね」


「あぁ、そうだけど
でも姫やってるやつらも頼ほどではねぇけど
確実に、希依んちよりも金持ちばっかだから、ほぼ世間知らずだろうけど」


「え、それでいいの?」


「別に、それで姫がそれなりに勉強してくるなら問題ない。
それを言ったら元普通科のお前は成績が完全に足りてないのにここにいるだろ。
他のやつらは一般常識を学ぶけど、お前は勉学に励めよ。」


「逆に教えてよ」


「冗談も休み休み言えよ」


「ケチ」


「今日の罰ゲームはなににすっかな」


「えぇ!?う、うそうそ!
撤回します!!」


「声がでかい」


「……あ。」


それは相当うるさかったのか、ここにいる全員が私を睨んでいた。

睨んでんだよ。おー、こわ。


「あ、早いじゃーん
凰成のが早いとか、これも希依ちゃん効果?」


それから一人で、また優しい笑顔で現れた竜司くん。
竜司くんは凰成の前の席の模様です。


「自分で準備しなくていいっつーのは楽だわ」


「準備くらい自分でやりなさいよ」


「ならお前はなんのためにここにいるんだよ」


「あなたを自立させるためでしょう?
楽させるためにいるわけじゃありません。」


「なにそれ頼意識かよ」


「うわ、バレた」


「似合ってねー」


「うるさいよ!!」


「……へぇ、けっこうラブラブなんだね」


「「どこが」」


うわ、ハモった。
竜司くんも変なこと言わないでよね。

逆にどこらへんがラブラブなのか教えてくれよ。