食事が出来上がる前に、お茶やらお箸やら凰成に必要なものをとりにいって、
食事が出来上がればそれを取りに行く、けど

なんでこんなに品数が多いんだ!?
お盆に乗りきらないじゃないか!!


「…まだかよ」


「もう終わるよ!」


しかも二人分だしな。


……洋食はワンプレートか。いいな。
なんでこいつは和食派なんだ。


「はい、これで全部です」


「くそ腹へったわ」


「そういう汚い言葉は使わないでください」


「それをお前が言うのかよ」


……ああ言えばこう言いやがって…
事実だからなにも言い返せないじゃないか。


「どうぞ、お箸です。」


「おう」


「よし、食べようぜー!
いっただきまーす!」


「いただきます。」


元気に手を合わせる伊織くん、静かに上品に手を合わせる頼くん

……それに比べて


「・・・。」


無言で食べ始めたよ、こいつは。


「あんたも手を合わせなさいよ」


「……お前さ、名前で呼ばねぇとどうなるかわかってんだろ?」


せっかく注意してやったのにこいつは私のマスクを憎たらしく外しやがった。


「わ、わかったよ!
じゃあ凰成もいただきますくらい言いなさい」


「はいはい、いただきます」


おう、素直だ。