「なら俺のことも名前で呼んでよ~」


そんな私と頼くんの会話を、神崎竜司は割って入って来た。


「俺も友達じゃん?
竜司って呼んで~」


……軽い。どうしてこの人の発言はこんなにも軽く感じるんだろ。


「…うん、じゃあ竜司くんって呼ぶね」


「今さらだけど、俺は希依ちゃんでいい?」


「あはは、本当に今さら。
全然構わないよ。」


「よかった。
それより希依ちゃんビリヤードできないんでしょ?
俺が教えてあげるよ!」


「え、いいの?ありがと!」


竜司くんにそういってくっついていこうとすれば


「だめだ」


私の首に、吉良凰成の腕が絡み付いた。


「く、くるし…、」


「お前にいい忘れてたけどな
竜司はすぐに嘘つくからな。」


「え゛!?」


「わかんねぇことを竜司に聞くな。
教えられても信じるな。

竜司の言ってること信じてる被害者があそこにいるからな」


吉良凰成がそういって指差す先には伊織くんがいて


「おかげで頼が苦労してんだよ」


その横では頼くんが苦笑いでなにかを説明したいた。


「またまたぁ
優しい俺がそんなことするわけないじゃーん!
希依ちゃんも俺が嘘つくように見える?
逆に凰成の方かひどい嘘とか言ってそうじゃない?」


「女っつーのはアホなのか、竜司の嘘の笑顔に騙されて簡単に抱かれてそれで捨てられる。
いいな?こいつの言うことは信じるなよ?」


だ、抱かれっ…
……そういう人だったのか…


「…友達をやめさせていただきます。」


「わ、わかったよ!嘘つかない!
まぁ凰成の姫に手出したら俺が消されるしなぁ」


「……それすらも嘘に聞こえてきた」


「そうだ。全てを嘘だと思ってろ。」


「これは本心だよ!!」