「俺は、希依んち事情を知っときながら希依を姫にした。
知っときながら希依を彼女にした。
最初から俺はそれなりの覚悟持ってたよ」
凰成はそういうと、私の左手を掴み、胸の高さまであげた。
「正直、最初は本当に姫とかくだらねぇって思ってた。
父さんが言うように、姫が大事になるとか、守っていくようになるとか絶対嘘だと思ってたし。
これで俺が変わらなかったら嘘じゃねぇかって言ってやろうとか思ってたし」
「え、なにそれ」
そんな凰成の話に、2人で笑ってしまった。
「ってか希依のこと好きって気づいた時も、俺マジかよとか思ってたし」
「ちょっと。それ私に失礼なやつ」
「はは
まぁあの頃竜司に希依取られてさ…
でも絶対希依は取られたくないって思って、俺はそのプレスレットを希依に贈ったんだよ。
ちゃんといつか言えるようにって」
「え?」
な、なにを…?
「指輪の裏は”最愛”、そのプレートには”最愛の人”
希依は、俺が一番好きになった人だよ」
「……ど、どうしたの」
普段、そんなことを言わない凰成だから
私は恥ずかしくて、そんな反応をしてしまったけど
凰成の表情はとても真剣だった。
そして、掴んでいた私の左手に力が入る。
「希依。まだ少し早いかもしれないけど
…私と、結婚してください。」


