「まず、名乗り方から!」
「あ、えと
高梨希依、です…?」
「ブー!!」
「えっ、いきなりだめ?どこが?」
「名刺ないんだから、もっと詳しく言うんだよ!」
「なんだそれ…」
「親のこともいうんだよ!」
「…はぁ」
なんか、いろいろ大変だけど
そんなことがどんどん進められていった。
どこの学校なのか?とか
年齢とか、趣味とか…
「やっぱ趣味がバイオリンって強いよなー」
「わかる!しかも趣味レベル超えててちゃんとコンクールのことも答えられてるし」
「好きな作曲家までこたえられるし。
そこらへんがマジでプロ。俺じゃ全然わかんない人出てきたし!」
「…まぁ、そこらへんなら会話広げられるかもしれないかな」
なんなら、それ以外のことはとくに答えられないかもしれない…
全部だめだし来たし…
とくに深いことを聞いてこないから、これはテンプレで覚えて模範解答用意しとけばなんとかなりそう。
「ぶっちゃけ、俺らも行くからいくらでも助けられるし!」
「そうですね。
私たちは近くから様子を見るようにして、たまに話すくらいのほうがよさそうですね」
「え、え!みんなたまにしか話せないの!?」
「人見知りはバカにされるから気を付けるように!!」
まじかぁ…
本当、そこらへん頑張らないと…
「でも凰成は一緒にいられるんじゃね?」
「え、そうなの!?」
「あ、あぁそうだな。
ってか、周りに俺の彼女だって紹介する場でもあるしな。
俺は最初から会場にいるから、来るときは一人になるけど、希依は頼の親からも好印象だから、頼んちと時間合わせてくれば?
会場ついたら絶対俺の親父んとこにくるから、そこで合流すりゃいいし」
…そっかぁ…
一緒にいられるんだ。よかった。


