私と結婚してください。




「なんか、さすが希依の友達だな」

「え?」

「希依もバイオリンに夢中じゃん?」

「えー、でも私は違うよ」


私がめぐみたいだったら、きっとオーケストラ部はやめてなかった。
きっとここにはいなかった。

バイオリンは大好きだし、弾くことやめたくないけど
でも、めぐとはちょっと違う。


「希依ちゃん!1週間借りてっていいって!」

「え、あ
忘れてた。借りてきてくれたんだ」

「ちょっと、忘れないでよ。
誰のためだと思ってんの」

「はは、そうだよね。ごめんね」


伊織くんと竜司くんが借りてきてくれた本をもって、私たちは神楽に戻った。
もう、ここからが始まりだよね…



部屋で本を開いて、基本的な立食パーティーを教わった。
とにかく頼くんも伊織くんも、凰成んちでやるホームパーティーは世間一般のホームパーティーとは違うからと念押しされて。

まぁ、私もなんとなく超盛大になるんだろうなとは思ってるよ?うん。
だってあの吉良邸でやるんだもん。


「ってか服とかいつオーダーすんの?」

「一応明日、いつもの店に行くように伝えてある」

「え、オーダー!?
別に売ってるやつでもよくない…?」


私がそういうと、みんな固まった。


「…いや、俺らはいいよ?うん。
でもさ、もし凰成狙いの女が希依ちゃんに話しかけてきて
そのドレス素敵ですね~なんて言ってきたら、オーダーしてあると堂々と凰成がこの日のためにオーダーしてくれたって言えるよ?」

「あー、なるほど」

「パーティーなんて名前はきらびやかでも、あそこは戦場でもある。
だから武器はできるだけ揃えておく方がいいんだよ」


な、なるほど・・・
奥深いな…