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その次の日から、私の”素敵な女性になるためのプロジェクト”はスタートした。
「俺的に、希依ちゃんは笑顔がちょっと可憐じゃないよなー」
「……伊織くんに言われたくないわ」
「はぁ!?せっかく言ってあげてるのに!!」
「だって伊織くんだってガキみたいにゲラゲラ笑うじゃん!!」
「いや俺は玲子の前ではもっと、ぶっ…!」
相変わらず言い合いをする私たちだけど、それも凰成が伊織くんにクッションを投げて終了した。
「希依、伊織なんかに振り回されてんな」
「……そうだね!」
「こら凰成!!どういう意味だよ!!」
「ってか頼の意見聞きてぇ」
「無視かよ!!」
…はは、面白。
伊織くんのこと、見事にかわしてるわ、凰成。
伊織くんが可愛く見えちゃう。
「私、ですか。
私は特に…神崎さんと同じく、希依さんは希依さんのままでも十分だと思います」
「だよな!?さすが頼!!よくわかってる!!」
「強いて言えば、マナーの勉強は必要かなと思います」
「マナー?」
「はい。たとえホームパーティーだとしても、吉良家主催です。
多くの有名人や実業家の方がくると思います。
そこで恥をかくのは、吉良家にとって避けたいことかと」
マナーかぁ…
まぁ確かに、凰成と知り合ってわからないことも多くあったしな…
この前のエビもうまく食べられなかったし…
「希依さんは内面ではなく、富裕層の中での常識も、ある程度必要になります。
吉良さんや私たちは希依さんのことを受け入れ、世間一般の常識に抵抗もありませんが、それに抵抗感を持つ方々も富裕層にはたくさんいて、それを見下す方もいます。
なので知識として、そういったマナーの勉強をしておいて損はないかと思います」
…なるほど、やっぱり頼くんは頼りになるよなぁ。
全然名前負けしてない。


