そしていつものごとながら15分くらいで到着した吉良邸…

なんだかんだ、結局緊張するなぁ…
まだ凰成と付き合って間もないのになぁ…



門を通り、いつもの屋敷の前に到着すると、いつもはいない2人の姿。


そして最初に凰成が降りて、いつも通り後から降りる私をエスコートしてくれる。
昔とは大違いなそんな凰成に

「うわっ!」

抱きついた、1人の女性。


「凰成!久しぶりね~!」

「…離れるよ、母さん」

「だってー!入学式ぶりかしら?
大きくなったわねぇ」


え、入学式ぶり!?
あと数か月でもう卒業ですけど!?

そんなに会ってないんですか?ねぇ。


「あ、この方?」

「あぁ、高梨希依」


えっ、あっ…
きゅ、急に来たな!!


「た、高梨希依です!」

「凰成の母です。
いつも凰成がお世話になっています」

「い、いえ
こちらこそ…お世話になりっぱなしで…」

「本当にな」

「ちょっと」


どこが本当にな、なのよ。
絶対こっちのが世話してること多いからね。


「ふふ、仲いいじゃない」

「まぁまぁ、立ち話もそこらへんで…
食事の用意ができている。中に入ろう」

「あ、はい!」