私と結婚してください。



そして17:58
めっちゃギリギリだけど無事18時までには自宅へ戻ってこれた。


「なんとか間に合ったな」

「ごめんね、送ってくれてありがと」


吉良家の運転手さんがドアを開けてくれ、下りたら玄関にはお母さんが立っていて、私をみたお母さんはこちらへと走ってきた。


「希依~!遅かったじゃない!!」

「ご、ごめんごめん!
支度に時間かかって…」

「もう、こんなに可愛くしちゃって!
お父さんも待ってるから、とりあえず入ろ!」

「あ、うん。
凰成、送ってくれてありがとね」

「いや。じゃあな」


凰成はそういい、お母さんにも会釈したら車に乗り込んだ。


「吉良くん」

「はい」

「…いつも希依をありがとう」

「いえ、こちらこそありがとうございます」


それだけ言って、凰成の車は出発した。


「ねぇ、凰成のありがとうってなにがありがとうなの?」

「そんなの、吉良くんに聞きなさいよ」


え、おぉ…
凰成いなくなった途端、素に戻ったな…
まぁいいけどさ


「ただいまー」