そんなくだらない話をしながら歩くこと数分
新しくできたアイスクリーム屋さんへと到着した。
混んでて並ぶかなー?と思っていたけど、待っていたのは3組だけだったので順番はすぐに回ってきそう。
「はい、なにするー?
入れ物はコーンかカップか選べて、アイスの数もトリプルまで選べて、味もそれぞれ選べるよー」
外に置かれていた紙のメニューを1つ取り、ならびながら会議。
ま、私は無難にストロベリーとかにしとこ。
「やっぱコーンにしとく!?せっかくだし!!」
「でもカップの方が食べやすいよ
溶けても大丈夫だし」
「いやでもやっぱ見た目の問題が!!」
「…でも伊織くんはコーンが似合うよね
コーンに5個とかアイス乗っけそうだもん」
なんてくださないことを言うけど
頼くんは頼くんらしく、カップでバニラ。
大人だ。冒険はしないタイプ。
竜司くんはコーンで抹茶。
抹茶って。超似合わないんだけど。
そして問題の伊織くん…
「俺チョコレートと、コットンキャンディーにする!!」
ド派手なコットンキャンディーとか、初めてのくせにすごいチョイスをしてきた。
まぁでも選ぶのが早くてよかった。
ここに凰成がいたら「なんでもいい」「お前のセンスに任せる」だもんなぁ…いっつも悩んじゃう…
「よーし、今日は俺がおごっちゃおう!」
「いや、こんな金額で威張んなよ」
「あとさ、クレジットカードは利用できませんって書いてあるよ?」
堂々とカード出したけど。
普通に現金のみだと。ここ。
「えぇ!?カード使えねぇの!?
俺カードしかないのに…
……頼、現金ある?」
「申し訳ありません…今日は私もカードの用意しかありません」
・・・おいおい、すげぇな坊っちゃん。
あなたたちよくそれで生きていられましたね。
自販機とかどうしてきたんだよ。
「仕方ないなぁ…」
と、私がお財布を出そうとしたら
「俺現金あるよ~」
そう言いながら、竜司くんはお財布を取り出した。
「え!竜司珍しくね!?
いっつもカードじゃん!ってか現金使える?大丈夫?」
「いや伊織バカにしすぎ!
それに前に希依ちゃんが、こういうお店に来るときは現金を用意するように言ってたしね」
「え?…あー…」
確かに、そんなことありましたね…
私たちが出会って間もない頃、初めていった牛丼屋さん…
凰成はあれ以降もほとんど現金を持ち歩かないけど、竜司くんはちゃんと持ってたんだなぁ…
「ま、だからここは俺が出しとくよ。
希依ちゃんはお財布しまって」
「……ありがと」


