私と結婚してください。




校門につくと確かに頼くんちの車が止まっていて、頼くんちの運転手さんがモップらしきものをかけて待っていた。

バッチリリムジン。

そして今日は4人だから、私も後ろに座れる。
本当、ここの席に座れることって滅多にないからレアだよ、レア。
凰成と2人じゃなきゃありえなかったからね。


そして駅までつけば、この車のせいでかなり注目はされたけど、お金持くんたちはそんなこと一切気にすることもなく、私が歩き出すのを待っていた。


「あの…私もいったことないから場所なんてわかんないからね?」

「えーそうなの!?」

「ってかなんてお店?
伊織くんサイト見てたじゃん」

「あ、ちょっと待って!!」


ということでちょっと待てば、伊織くんがサイトを開いてくれたので、場所を確認。
駅前と言っても少しは歩かないといけない…けど、みんな大人しく歩いてくれるらしい。
これなら学校からも歩いてくればよかったのに…


「俺アイスとかめっちゃ久しぶりなんだけど!!」

「ってか伊織くんみたいな人でもアイスって食べるんだね?」

「そりゃな!!」

「ですが、こういうアイスクリーム屋さんというものは初めてで、普段食べる物も普通のアイスというより、コース料理のデザートに添えられているようなものしか召し上がったことはないかと思いますよ」

「えぇ!?じゃあコーンについてるアイス、食べたことないの!?」

「だから行きたいんじゃん!!
竜司が庶民の食べ物にハマるのまじでわかる!希依ちゃん来てから俺もいきたくて仕方ないし!」


・・・本当、どういう世界で生きてるんだよ、この人たちは…


「でもさ、頼くんがアイスってのはちょっと似合わない気もする」

「そう、ですか?」

「でもさ、頼くんみたいな大人な人が食べてると可愛さ増すよね」


私がそういって頼くんに笑かけると、これまた見たことない、頼くんの赤面した顔が見られた。


「…へ、変なことおっしゃらないでください」

「あ、照れてる~
頼くんもそういうかわいい一面、あるんだねぇ…」

「からかわないでください」


なんていうか、4人の中だと竜司くんがダントツで王子様的見た目だけど、次に似合うとすれば間違いなく頼くん。
そして性格も飛び抜けて大人で、紳士で…

そんな人の赤面を見られるなんて、すっごいレアなものを見られた気がする。


これぞまさに、激レア。


「竜司くんはさ、見た目もかっこいいし、これまたアイスって感じじゃないけど、そのギャップに女の子がきゅんとしそうだよね」

「はは、なにそれ
どんなイメージなの」

「女の子と一緒に食べてたらさ、あの子に付き合って一緒に食べてあげてるんだなぁとか思えてきて、優しい人なんだなって」

「……まぁ、確かに希依ちゃんに付き合って食べてるならまだあれだけど
今日は伊織に付き合ってのアイスだからな~優しさ半減」

「伊織くんなんて、少女マンガに出てくるイケメンヤンチャ坊主って感じだから、アイスとか全然違和感ないよね。
鼻にアイスつけちゃいそう」

「はぁ!?
それなら希依ちゃんだって口の周りアイスだらけだからな!」

「私は食べ慣れてるからそんなことなりません~」

「いーや!絶対希依ちゃんも「伊織さま、そこらへんにしておきましょう」


いつものことながら、私と伊織くんのくっだらない言い合いを、頼くんが止める。
本当、伊織くんってガキなんだから。…ま、おかげで毎日楽しませてもらってるけどさ。