竜司くんのおかげもあり
っていうか、竜司くんがでっかいバッグを持ってきてくれたおかげで、10分ちょっとですべての荷物が竜司くんの部屋へと移動した。
「めっちゃ早かったね!」
「ね。とりあえず私着替えるね?
もう本当5分とかで行くって伊織くんに連絡しておいて!」
「はーい
んじゃ俺もトイレとか行っとこっと」
はぁー、もう待たせ過ぎかもしれない
3時に学校終わって、気づけばもう4時…
夕食まであと2時間半しかないじゃないか!
私はダッシュで着替えて、髪の毛をとかして、トイレも済ませて、竜司くんの部屋へと出た。
「準備完了です!」
「オッケー。じゃあ行こっか」
ってことで、とりあえず伊織くんの部屋へと。
ま、案の定……
「遅すぎだし!!」
伊織くんが待ちくたびれていた。
「だって希依ちゃんが遅くて」
「う…その通りなんだけどさ…」
「車の準備はされていますので、参りましょう」
・・・おいおい、また車かい。
だから健康な足なら駅なんて歩いて10分ほどだよ?
歩こうよ、お金持くんたち。
「ねぇねぇ、頼くん」
「はい、なんでしょう?」
今からアイスを食べに行くということでテンションが高めな主人たちの後ろで、私は静かめに頼くんに話しかけた。
「今日ね、私誕生日で凰成にプレゼントもらったんだけど
そこに、maなんとかって書いてあったんだけど、なんて書いてあると思う?」
「現物はないのですか?」
「それが竜司くんに没収されてて…しかも凰成にも竜司くんと頼くんには見せるなって言われてるの。
だから、この話も内緒でお願いします」
「そうなんですね。
ma…ですか…」
「たぶん英語ではなくて、凰成が書きそうなことで」
「ほかに、どんなアルファベットがあったかは覚えてなさらないですか?」
「んーとね、勘で読んでチェリーだった。
でも英語の綴りとは全然違って…あ、だからmaの次はスペース開けてcだったよ」
「maにc…
あーー…」
「わかった!?」
「……たぶんですが、わかりました。
チェリーっていうのもなんとなくわかる気もしますが…」
「で、なんて意味!?」
私がそう聞くと、頼くんは優しく微笑んで
「それは内緒にしておきましょう」
教えてはくれなかった。
「ええ!頼くんも!?」
「はい、すみません。
ですが、私と神崎さんに見せるなって意味も納得ですね。
伊織様ですと、見てもわかりませんから」
「気になる~…」
「それを知るのは、もう少し先でもよろしいですよ。
いつか、吉良さんの口から伝えられることでしょうから」
「なら今知りたいよ!」
「…今では、なにかと都合が悪いんですよ」
・・・もう、なんだよー…
きになりすぎるんだけど…
「吉良さんも、作ったときはまさかこんな状況になっているとは思っていなかったでしょうし。
ここは吉良さんにタイミングを任せましょう」
「…頼くんがそこまでいうなら諦める」
「はい、その方がよろしいですよ」
…でも、頼くんはずっと優しく微笑んでる。
ってことは、きっと嬉しいことが書いてある。
……なんだろなぁ…気になる…


