「それに、まだ希依さんに説明しなければならないことがありますので。」
...説明?なんの?
なんかあった?んー…
……わからないわ。
あ、さっきの玲子さんのこと…?
「頼、それは俺から言うし
お前ら部屋もどれよ。消灯時間まであと30分だろ」
「えー、俺部屋戻ったら一人だし~」
「ならさっさと竜司も姫でも決めろよ
さっさと戻れ」
凰成がそういうと伊織くんは元気よく立ち上がり、
「じゃあまた明日な~!」
「なにかあればすぐに連絡なさってくださいね」
そういって頼くんと部屋を出て行き、
「しかたねぇな、俺戻るよ。
希依ちゃんお大事に~!」
竜司くんも諦めたのか?おとなしく部屋に戻った。
……に、しても
「説明?ってなに?」
まずはそこからだ。
「そうだな。」
凰成はそういうとなぜか席をたち、部屋を出て行った。
…かと思えば、ティーポットをもって戻ってきて、また私のベッドに座った。
こんなやつが、私にも紅茶を注ぐ。
……なんか、どれが本当の凰成かわからなくなる。
優しいのか、冷たいのか、厳しいのか、甘いのか…
とりあえず今は優しい凰成みたいだけど。
「結果から言えば、明日の球技大会は延期になった。
「っ、え!?なんで!?」
「希依が怪我したから。」
あ、私のせい…
……なんか、他の神楽の皆さん、すみません…


