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「……い、」
「ん…、なに…」
「さっさと起きろよ」
……ん、あれ…?あ、寝てたんだっけ…
なんか…すごい、いい香りが…
「……んー…、なに…」
眠たい目をこすって上半身をなんとか起こせば
「……え。え!?」
「あ、起きた起きた~」
「ほんっとよく寝るよな!!」
……なぜか、私の部屋には凰成と、またあの3人。
時計の針はまだ19時40分を差していた。
「足は大丈夫ですか?」
「あ、うん…大丈夫…」
そんなこと、より……なに、この料理は…
「凰成~!希依ちゃん起きたよー!」
「おう、今行く」
伊織くんがでっかい声で呼べば、凰成の部屋から凰成の声が聞こえてきて
すぐに凰成も部屋へと入ってきた。
「腹減ったわー」
さっきの気まずさなんて皆無。
いつも通りの凰成だった。
「な、なんなの…」
「は?何って飯。見りゃわかるだろ」
「そ、そういうことじゃなくて…」
私のベッドの上にはすでにテーブルがセットされている。
入院したら病院で使う、あれ。の、立派版的な。
そしてあちらにも立派なテーブルがセットされ、ちゃーんと金持ち3人が座り、凰成もそのテーブルに近づいた。
極めつけに、テーブルの上にはもう立派なサラダとスープ。
……なに?この状況は。


