頼くんなんか特に心配そうな顔してたけど、まぁ伊織くんのお世話があるから三人揃って部屋から出ていった。

この部屋にもやっと静寂が訪れたよ。


ってことで、別に寒いわけでもないけどなんとなく温かい紅茶を入れて、自分の部屋へと戻った。

松葉杖とマグカップ。もう溢れないように必死だよ。


まぁなんとかベッドまでたどり着いたけどさ。



サイドテーブルに紅茶をおいて、私はまたベッドの上。
スマホも使えないし、なんにもやることない。テレビもない。
……かといって、凰成の部屋で見るほどの元気もない。



━━━━ひまだ。



なんか読書とかできる本でもあればいいんだけど、残念ながら私はそんな本を持ち合わせてはいない。当然のことながら。

凰成は何冊かあるけど…レベルが高くて絶対無理。あんなの無理。なんなら日本語じゃないのまである。
あれを読むことはできないし……

……うん、寝るしかないな。お腹も空くだけだしな…


よし、寝よう。この紅茶飲んでさっさと寝よう。



おやすみなさーい。