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「…ん……」


....あれ、寝ちゃってた?……いつの間に?
ベッドに倒れた記憶はある、けど…そんなすぐ寝たのか?私。


何時だろ……スマホスマホ…って、もう19時!?
ね、寝すぎた…

……もうご飯食べに行ってるか。この時間じゃ。
お腹、空いたなぁ…

……飲み物でも飲もっかな。どうせ今いないだろうし。


松葉杖松葉杖、っと。



━━ガチャっ、


「あ、やっと出てきた~」


・・・はい?


「もう、どんだけいじけてたんだよ~」


・・・なぜ、まだいる?


「希依さん、足の調子はどうですか?」


「え、あ、頼くん…うん、静かにしてれば痛くないです」


「うわ!俺にはシカトなのに頼には返事すんのかい!!」


「竜司くんはうるさい。少し黙って。
っていうかご飯の時間でしょ?なにしてんの?こんなとこで」


「だって希依ちゃんいなきゃつまんないじゃーん!」


「竜司くんが言うと本当に嘘にしか聞こえない」


「だー!!
もう希依ちゃんに嘘つかないってば!!」


うるさいなぁ。
……って、いうか凰成は?この人たちは凰成の部屋にいるのに、肝心の凰成はいない。

さっきの女の子もいない。


...帰った、か?
ってことは凰成は送っていったってことかな…

あの人…誰、なんだろ…
みんなと仲良いってことはあの人もこの学園に通ってた人なのかな


「そろそろ食事を取りに行かなければいけませんね。
希依さん、大丈夫でしょうか?
車椅子なら私が押させていただきますよ。」


頼くんがそんなことを言ってくれる、けど……


「……私はいいや。
迷惑かけるだけだし、凰成もいないしね。

3人で行ってきて。」


「ですが…」


「いいの、気にしないで!
お腹も空いてないし、大丈夫だから!」


「……では、なにかありましたら電話してください。
本当、遠慮なさらないでくださいね。」


「うん、ありがとう。」