「俺ら今から学校戻るけど、玲子も来るか?
あいつはもいるし」
「え、いいの!?行きたい!」
「お前なら入校できるだろ。
行くか。」
……なんか、私のこと忘れてませんか?ねぇ。
私、ここにいますよ。
「あ、この子!?凰成の姫!」
えっ……
「そう。高梨希依な」
「へぇー、希依ちゃんか。
私、滝宮玲子(たきのみや れいこ)!よろしくね!」
う、わぁー…超女の子。超いい子そう…
「……よろしくお願いします」
「ハハ、同い年なんだから固くならないでよ。
私のことは玲子でいいからね。
早く行こ!」
玲子、さん?がそういうと、凰成は私を押すどころか
ドアを開けて玲子さんを先に通した。
あの凰成が、まさかのレディワースト。
そして私は
「動きますねー」
普通に、看護師さん。
ドアが閉まらないように支えていたのは玲子さんだけで、私が来る前に凰成はドアから手を離し、楽しそうに玲子さんと話していた。
……なんか、虚しい。
私だけ仲間外れじゃん…


